地球環境への貢献とコストセーブを実現し、企業価値の向上へ
SDGsの達成に貢献する最適な輸送システム
鉄道コンテナ輸送の特長とメリットをご紹介します。地球環境に優しく輸送効率も高い鉄道コンテナ輸送は、JR貨物との協業により正確なダイヤ・高い安全性と効率的な運行によって、お客様のニーズに応えるだけでなく、持続可能な社会の実現(SDGsの達成)にも貢献しています。
特長
トラックの約1/13のCO₂排出量で「環境」に優しい輸送システム
環境問題への取り組みが企業活動にとって重要な位置づけとなる時代になりました。企業には環境負荷軽減の具体的な施策の継続、さらには課題解決への積極的な貢献も期待されています。
地球温暖化の要因とされる二酸化炭素(CO₂)の排出を削減するために、クリーンな輸送手段として鉄道コンテナ輸送が注目されています。
輸送単位あたりのCO₂排出量がトラックと比較して輸送トンキロあたりのCO₂排出量が約13分の1となるため環境対策に最適な輸送手段です。
中長距離輸送において「コストメリット」を実感
鉄道コンテナ輸送では、高速貨物列車1編成で一度に大量輸送できるメリットがあります。トラック輸送では、1台あたりで輸送できる貨物量は最大でも10トン程度ですが、高速貨物列車なら1編成で最大650トンもの大量輸送が可能となります。
JR貨物の毎日約450本となる貨物専用列車の運転と全国のコンテナ貨物駅のネットワークを使い物流を構築。生産性効率の高い輸送モードを活用しながら持続可能な物流を実現します。
労働力不足の現在、「輸送能力の高さ」でこれからの機会利益を逃さない
中小企業が99%を占めるトラック業界では少子高齢化などによるドライバーの不足が深刻となっています。関係省庁の統計ではトラックドライバーの労働時間は全産業と比較して長時間となっており、また年代的にも中高年層の男性労働力に強く依存し、年々高齢化が進んでいます。
こうした傾向において、トラックドライバーの労働環境を改善するための取り組み(時間外労働の上限規制)も始まり、また荷主企業・物流事業者の関係者が連携して相互協力し、物流業務の課題を改善する取り組み=「ホワイト物流」推進運動が行われており、現在多くの企業が賛同を表明しています。
大量の貨物をより効率的に運ぶことができる鉄道コンテナ輸送は、労働力不足という社会問題への具体的な対策になります。
日本全国の貨物駅ネットワークを利用し戸口から戸口まで複合一貫・定時輸送が可能
鉄道コンテナ輸送は、列車運行ダイヤにもとづく定時運行を行うため、出荷や納品という輸送のスケジュールが組みやすいという特長があります。予測できない交通事故などによる渋滞の延着リスクは低く、夜間の運行管理も不要です。また、約140箇所に及ぶコンテナ貨物駅が全国に配置されているため、北海道から九州までワンストップで輸送を行うことが可能です。
幹線部分の鉄道輸送と陸送(集荷と配達のトラック輸送)を連携させ、お客様の商品を積んだコンテナを戸口から戸口へ輸送する複合一貫サービスとなっています。必要なものを必要な場所へ、必要な量、必要なときに輸送する「お客様にとって最適なサプライチェーンの実現」にも貢献します。
スペック
主な鉄道コンテナ(12ft・31ftコンテナ)
JR貨物の汎用サイズのコンテナとなります。
項目 | 19Dタイプ (12ft) |
19Gタイプ (12ft) |
31ftコンテナ |
高さ (内形寸法) |
2,252mm | 2,232mm | 2,210mm |
幅 (内形寸法) |
2,275mm | 2,325mm | 2,350mm |
長さ (内形寸法) |
3,647mm | 3,587mm | 9,240mm |
容積 | 18.7m³ | 18.6m³ | 48m³ |
最大積載量 | 5,000Kg | 5,000Kg | 10,000Kg |
扉位置 | 両サイド2方開き | L字(横後ろ)2方開き | フルウイング |
利用事例
事例1:物流事業者様
季節による物量の波動が激しく、特に需要が増える繁忙シーズンにおいては、必要なトラック台数を手配することが年々厳しくなってきていました。また、大手物流企業として脱炭素社会への貢献を求められるという事情もあり、長距離輸送を中心に「運べないリスク」への対応として鉄道コンテナ輸送を検討されました。
弊社では、四半期ごとに輸送計画をお客様とすり合わせ、計画に見合った鉄道コンテナの輸送力を調整し、ご用意させていただきました。
鉄道コンテナ輸送と適切にシェアすることで輸送のトップシーズンにおいても「運びきれない」リスクを軽減することに成功した事例です。
事例2:日用品メーカー様
生産工場間の長距離輸送をおこなっていましたが、運送会社ドライバーの労働時間等コンプライアンス上の課題と、将来的なドライバー不足にいち早く対応するため、モーダルシフトを計画されました。
モーダルシフトの実施においては、より積載効率の高い31フィートウィングコンテナを導入して輸送コスト低減を実現したほか、CO2排出量削減にも貢献。その結果として、企業のサスティナビリティ活動事例として、社内外へのPRにもなりました。
切り替えメリット
CO₂の排出削減につながる
トラックとの比較で、CO₂の排出量が約13分の1。CO₂排出量が最も少ない輸送機関なので、環境への配慮がなされた輸送モードを導入できる。
労働力不足によるドライバー不足に対応
1編成の貨物列車で最大大型トラック65台分の積荷が運べる鉄道コンテナ輸送は、輸送効率が高くコストパフォーマンスに優れている。
片道輸送で大丈夫
鉄道コンテナ輸送はトラック輸送と異なり、帰り荷(お届け先からの復路)などの煩雑な手配が必要なく業務の負担軽減となる。
火着対応が可能
列車ダイヤによる定時運行で高速道路の渋滞や積載したトラックの交通事故などの心配がないため、お客様の出荷や納品スケジュールに合わた対応が取りやすい。コンテナ貨物駅での一時保管サービスを利用することで例えば、金曜日に集荷し、翌週火曜日に納品でも割増運賃が発生しない。